中国遼寧省の大連市政府が日本との経済交流の促進を目的に五月に同市で初めて実施する「ジャパンウイーク」のメーン事業「大連 日本地方サミット」に、県と青森市、八戸市が参加することが決まった。これまでの交流活動の成果が大連市側から高い評価を受け、ジャパンウイーク初日の五月二十四日が「青森の日」に
設定されることも確定し、大連市と本県側の今後の交流に大きな弾みがつくことが期待される。
大連市政府は二〇〇六年十一月に日本で「大連ウイーク」を実施し、東京都や大阪府などで、経済、文化、スポーツなどの交流イベントを繰り広げた。今回は大連市を舞台にアカシア祭りの時期に合わせてジャパンウイークを開くことにし、大連市と交流がある日本の自治体を招待した。
本県関係では、友好経済交流協定を締結している県、経済文化交流協定を締結している青森市、大連市で八戸港セミナーなどを開いている八戸市が参加要請を受けた。来月二十五日のサミットには、蝦名武副知事、佐藤健一青森市副市長、菅原壽郎八戸市副市長が出席し、大連市の夏徳仁市長、日本の他自治体の出席者らとともに産業経済、環境保護、まちづくりなどについて今後の実務的な交流のあり方を話し合う。
前日二十四日の「青森の日」は、本県側が記念レセプションの開催などを検討している。県商工労働部海外産業経済交流推進チームは「大連市側は本県側の交流活動が幅広く、経済的な効果が出ていることを評価している。サミットや青森の日設定は、今後の交流強化につながると思う」としている。
(東奥日報)